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ALADJINを聴覚障害児教育の領域から読み解く

開会挨拶

福島 智 先生(東京大学先端科学技術研究センター)

福島智先生の写真

福島 智先生

 みなさん福島智でございます。東京大学先端研でバリアフリー分野を担当しております。

 私自身は、9歳のとき目が見えなくなり、18歳で耳が聞こえなくなった盲ろう者です。聴覚障害者の当事者とは言いづらいのですが、しかし聴覚障害でもありますし、視覚障害者でもあります。

 本日は、「感覚器障害の戦略研究」と少し分かりにくいですが、とにかく聴覚障害をめぐっての大規模な調査研究がなされた。そのプロジェクトのチームリーダーをなさった福島邦博先生に基調講演をいただいています。

 こういうシンポジウムは、わりと予定調和的、つまり最後どうなるか決まっているものが多いものです。しかし、それではおもしろくないし、最初から意見がすべて一致していたら、そもそもシンポジウムをやる意味がないと思います。

 私は、多様性=ダイバーシティが大事だと思っています。時には摩擦が生じることもある。意見が対立したり、異なる立場での議論がでることもあると思います。そうした摩擦の中で、熱が生まれる。エネルギーが生まれると思っております。

 是非今日は、お互いの立場は尊重しながらも、ここに出てくるみなさんもフロアの皆さんもガチンコの、本音の勝負をやっていただければ嬉しいなと思っています。よろしくお願いします。